“東京都知事選劇場”が、ようやく終わっ…
“東京都知事選劇場”が、ようやく終わった。56人が出馬しポスター掲示板の不足、選挙と関係のないポスターの登場、SNS・街頭演説をミックスし、浮動票をかき集めた新人候補の戦術など既成概念を打ち破るものが続出した。
一方、同時に行われた都議補選で8選挙区に候補を立てた自民は、5議席から2議席に減らし惨敗した。
裏金問題の渦中にある萩生田氏の地元、八王子市選挙区でも敗北。同問題への自民党の対応ぶりへ、国民の怒りが収まっていないことを証明した。
選挙翌日、党総裁としての責任を問われた岸田首相は「結果については真摯(しんし)に受け止め…」と述べた。「はて~ どこかで聞いた言葉」と思い調べたら、4月の衆院3補選(東京・島根・長崎)全敗後に述べたものとほぼ一緒だった。
今や“お題目”と化した感のある首相談話。本当に責任を感じているのか、危機感が伝わってこない。そんな状況に、党内から公然と首相退陣要求の声も上がっている。
海の向こう英仏では政局の激変、米大統領選では民主党候補問題が浮上、と世界で混乱が続く。(恵)