1週間前の当欄で「奈良では3月31日の…
1週間前の当欄で「奈良では3月31日の開花宣言の後、雨天の日もあり、この週末あたりが見ごろだろう」と書いた。その後、大雨の夜もあったが、まだ持ちこたえているソメイヨシノの木もあり、“なごり桜”を楽しんでいる。
今年は、入園・入学式の日に満開という幸運に恵まれた家族連れも多かったことだろう。桜の木の下で記念写真を撮る風景が、あちこちで見られ、こちらもハッピーな気分になった。
ところで今日は「十三詣(まい)り」の日。「数え年で13歳になった子が、虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)を参拝し、願いを込めた漢字一字を奉納して、知恵を授けてもらう行事」だ。
かつて、そんな純粋な祈りを捧げた日もあっただろうに、特権階級意識を持った一部の者たちが幅を利かせる国政の中で、初心を忘れてしまった政治家が、何と多いことか。
金に群がり、領収書なしでも通用する世界に生き、党のトップが「丁寧な説明責任を」と呼びかけても動かない。ひたすら「批判の嵐」の過ぎ去るのを待っているのか。
そんな「ワル知恵」を授けた人は誰なんだろう。(恵)