高市早苗・経済安全保障担当大臣(衆院奈…
高市早苗・経済安全保障担当大臣(衆院奈良2区)が自民党県連会長を辞任した。内閣改造で大臣留任となったことが主な理由だという。
要職の多忙はお察しするが、振り返れば高市氏が県連会長に就任したのは1年前の9月。この時も経済安全保障担当大臣だった。素朴に、この理由はどうかと思う。
今春の県知事選で、5選を目指す現職と県連推薦の新顔がともに、日本維新の会公認の山下真氏に敗れた。結果を受け、高市氏は県連会長辞任を申し出たが遺留された。
だが今秋10月の橿原市長選を巡って、こんな声も。亀田忠彦現市長は県知事選で現職を支持したが、これに高市氏がこだわっているというのだ。
県知事選は高市氏にも重い課題を残した。県連会長辞任も遅過ぎたかもしれない。同市長選で亀田氏と争うであろう主敵は前市長の森下豊氏で、維新公認だ。
「政治は『果たすべき責任の所在』を明確にし、過剰な約束から生ずる欺瞞を排するべき」。29年前、当時の高市氏らが立ち上げた「自由党」の結党宣言にある言葉だ。これは今も、高市氏の信条の一つと見たい。(北)