「最近の若い者は」とは否定的に使われが…
「最近の若い者は」とは否定的に使われがち。だが個人的には「すごい」と感心させられることがままある。
県少年警察大学生ボランティア「少年フォローズ奈POLI(ナポリ)」もしかり。立ち直りを目指す少年を含む、少年の非行防止、健全育成のための警察の諸事業を支援する。
本年度も県内外の30人以上の学生が登録済みで、複数年続けている学生も少なくない。困っている少年の役に立ちたい、大学で学ぶ知識を生かしたいなど真っすぐな気持ちに感じ入る。
活動をきっかけに警察官になった学生も20人超いるという。学業に励みつつ誠実に奉仕活動に取り組み、自分の進路も的確に見据えていることに敬服する。
多様なボランティアを通して出会い、学び、貢献し、道を見つける学生がほかにも多数いることだろう。書物で得る知識もあるが、実体験が伴えば本物になる。
奈POLIの学生は研修で、特殊詐欺に少年を加担させないキャッチコピーも考えた。街角で見る機会もあるはずだ。「うまい話には毒がある 満足は一瞬、後悔は一生!闇バイトに気をつけて!」。(智)