映画を見るなら映画館に限る。暗闇に身を…
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映画を見るなら映画館に限る。暗闇に身を委ねて、大きなスクリーンの世界に没頭することで日常の煩わしさを忘れさせてくれる。映画を見た後、書店に立ち寄り喫茶店で本を読むことが、最高の休日の過ごし方だ。
今月21日、また一つ県内の映画館が閉館する。河合町の「イオンシネマ西大和」だ。土地建物の賃貸契約満了が理由だという。
同館は2000年12月、「ワーナー・マイカル・シネマズ西大和」として開館。20年以上地域に親しまれ、支局時代、隣町に数年間住んでいた筆者も毎週のように足を運んだ。
同館のように一つの建物に複数の上映施設を持つ映画館をシネコンと呼ぶ。現在では映画館の主流だが、人気の作品しか上映しないなど映画ファンには不満も多い。
しかし、商業施設に併設し買い物の帰りに気軽に立ち寄れる同館のようなシネコンが、今の映画を支えている。地域で身近に映画文化に触れられる貴重な施設でもあっただけに閉館は残念だ。
映画配信サービスの充実など、映画館を取り巻く状況は厳しさを増す。残る県内のシネコンのがんばりを期待したい。(法)