NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」が面…
NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」が面白い。鎌倉幕府2代執権北条義時が主人公だが、優柔不断な源頼朝やお人よしの北条時政ら魅力的な登場人物が物語を盛り上げる。
先日発表された追加の登場人物に仏師・運慶があった。当時の大和(奈良)で起った最大の事件は「南都焼き討ち」だが、その復興に運慶ら「慶派」仏師が活躍した。
南都復興を支援したのが頼朝であり、再建された東大寺大仏殿落慶法要にも参列。ドラマに運慶が登場するならば、当時の奈良も描かれるかも。
奈良新聞デジタルの特集「奈良の歴史再発掘」では、外岡慎一郎・奈良大学教授のインタビューを掲載。ドラマの見どころと当時の奈良の様子がわかりやすく解説されて興味深い。
ただ、残念なことに古代に比べると、この時代の奈良の歴史への関心は薄い。県内では古代の遺跡や仏像に関する博物館などは多いが、中世以降の歴史を学べる施設は少ないのが現状だ。
奈良には都が移った後も豊かな歴史があり、その再評価が必要。そのためにも、古代から現代までの通史を学べる施設が欲しい。(法)