比較してしまうせいか、立憲民主党の代表…
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比較してしまうせいか、立憲民主党の代表選は盛り上がりが今一つだ。野党第1党として、政権交代を訴えてきたのに、どうしたものか。
自民党総裁選では、好き嫌いは別にして知った顔ぶれが並び、それぞれの主張を見聞きした。首相選びであり、任期前の衆院選直前だったことが関心を集めた。
自民党総裁選は予定されていたものだったが、立憲民主党は選挙で敗北し、代表辞任という予期せぬものだ。代表選に党首経験者も出ないから、なおさら関心が低い。
出馬した4人の経歴を見て、それぞれに実力のある人物だと分かる。しかしながら、どこまでリーダーシップを発揮できるかは未知数だ。
同党は、かつての社会党のような「何でも反対」のイメージが浸透している。政権を担うなら理想論ではなく、現実的な具体策を示さねばなるまい。民主党時代に政権の重みを学んだはずだ。
さらに野党共闘のあり方も問われる。選挙目当て共闘では、それは野合であり国民に見抜かれる。総選挙で「変えよう」と訴えてきた同党が、新代表のもとで、どう変わったかをみせてほしい。(治)