毎月第2・4金曜日付の医療面に「漢方診療…
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毎月第2・4金曜日付の医療面に「漢方診療日記」という連載がある。奈良市出身で東京在住の漢方医・桜井竜生さんに、郷土の人々への思いを込めて寄稿して頂いている。
コロナが広がり始めたころの記事では、外から戻ったら顔を洗うこと、トイレに入る前後の手洗いなどを勧めていた。コロナ禍が少し落ち着いた今でも実践している。
他にも、首筋などを冷やさないことや、身体を温めることを呼び掛けている。これからの季節、マフラーは必須のものに。風呂上がりに首にタオルを巻くのも湯冷め防止になる。
最新の連載148回(11月12日付)は「精神的、肉体的ストレスが寿命を短くする」という内容。関ケ原の戦いで敗走し、鹿児島で捕縛された西軍の主将・宇喜多秀家が、八丈島に島流しとなった話だった。
秀家は、お付きの者13人と島に来て、食糧事情の悪い中で84歳という当時では珍しい長寿だったそうだ。それもこれもストレスがなかったためだろう、という。
見出しには「医療よりも心の安定」とあった。心穏やかに生きたいものだが、現代社会は気ぜわしい。 (恵)