【奈良マラソン】2025年は12月13、14日に4種目 フルマラソンなど一部コース変更も

奈良県民枠は6月11日から受け付け
一般枠は6月20日から
奈良マラソン実行委員会(会長・山下真知事)の本年度第1回総会が14日、奈良市法華寺町の奈良ロイヤルホテルで開かれた。今年の大会は12月13、14日に、フルマラソンなど4種目を実施することを確認。また主会場からの帰路動線を確保するため、マラソン、ペアリレーマラソンのコースを一部変更する方針も明らかにした。エントリーは県民枠を6月11日から、一般枠を同20日からインターネットで受け付ける。
大会はマラソン(定員1万1750人)▷マラソンコースを2人で走る「ペアリレーマラソン」(定員250組)▷約10キロのコースを走る「世界遺産10K」(定員4千人)▷ミニ奈良マラソン(定員=一般の部1500人〈うち車いすの部10人〉、ペアリレーの部100組)―の4種目を実施。マラソンは定員のうち100人分は県、奈良市、天理市にふるさと納税した人の返礼品として出場枠を確保する予定で、総務省に申請する。
コース変更は主会場のロート奈良鴻ノ池パーク前の歩道橋が昨秋、撤去されたことに伴い、競技中は近鉄奈良駅方面へ向かう人は迂回が必要だったが、マラソンとペアリレーマラソンのコースを変更することで帰路動線を確保。また世界遺産10Kは従来のコースが工事で通行できなくなるため、東大寺南大門を経由するコースに変更する。コース変更に伴い、日本陸上競技連盟の公認検定を受ける。
参加賞は従来のTシャツに、新たに県の地場産業である靴下(ランニングソックス」を追加し(1品につき750円)、参加賞なし、参加賞1品または両方を選択できるようにした。
昨年大会の報告では、ボランティアの参加者数がコロナ禍前は約4400人だったが、昨年は約3400人にとどまったことから委員から「幅広い世代に参加してもらう工夫がいる」などの意見が出た。
一昨年は大会当日に気温が上昇し、給水所で飲料不足が生じたことなどから、マラソン情報サイト「RUNNET」での評価点は60点台と低迷したが、昨年大会は81・6点に回復。ただ委員から一時のような出場枠がすぐ埋まる状況ではなくなっていることから「選ばれる奈良マラソンとなるよう、走る以外の要素でも工夫がいる」との指摘があり、山下知事も「中長期的な対策を講じてほしい」と述べた。