奈良市長、鼓阪小児童らの「請願書」提出に評価も対応不透明
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奈良市と市教委が進める佐保、鼓阪の市立2小学校の「再編統合」の中止を求め、鼓阪小学校(同市雑司町)の6年生と4年生の児童らから「請願書」が市議会(森岡弘之議長)に提出された問題で、仲川元庸市長は25日の定例記者会見で、「子どもたちが自分たちに関わる政策や制度にしっかり意見表明した覚悟や思いは重要」と評価する考えを示した。一方で、「子どもの中にも事業に対する反対や賛成、いろいろ多様な意見がある。それにどう向き合うかだ」とし、今後の対応に不透明感を残した。再編問題は市議会の3月定例会に新校舎の建設費を盛り込んだ新年度予算案のほか、工事請負契約が追加提案される可能性があり、山場になりそうだ。