経済
木でなんでも作れる ダイワ産業 「寿司桶」製造から多種類に - 奈良の自慢企業(31)
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「サワラ」という木をご存じだろうか。魚ではなく木のサワラである。ヒノキの近縁で、木曽や飛騨地方の山岳地帯に自生している木である。ヒノキに比べて香りが少なく、耐水性の高さに加えて、割りやすく加工も容易なため、古くから桶(おけ)などによく使われてきた。そのサワラを使った「寿司桶」を長年作ってきたのが、高取町にあるダイワ産業だ。創業当初は配置薬用の薬箱を作っていたが、徐々に寿司桶の製造が専業となっていく。