【東大寺お水取り2025】行の無事願い準備「油量り」
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3月1日から始まる東大寺二月堂の修二会(しゅにえ=お水取り)の本行で、堂内をともす灯明(とうみょう)の油を準備する「油量り」が18日、奈良市雑司町の同寺二月堂で行われた。
寺に油を納めていた油屋の子孫らでつくる「二月堂百人講」の講員4人が作業。一斗缶から木製のおけに油を移し、物差しで分量を確かめて三つのつぼに注いだ。行にこもる練行衆らが作業を見守った。
納められた油は数種の植物性油を混ぜ合せたもので、大きな炎が立ち、すすが出にくいという。
同講の世話人を務める沢村章男さん(66)は「行を無事に勤めていただけるよう作業しました」と話した。
修二会はあす20日から前行「試別火(ころべっか)」が始まる。