馬見ブラザーズ ミズノベースボールドリームカップジュニアトーナメントで全国8強入り - 輝く奈良のアスリート
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予選の勝利を弾みに躍進
奈良県学童軟式野球連盟の北葛支部に所属する馬見ブラザーズが、昨年開催されたミズノベースボールドリームカップジュニアトーナメント2024に出場し、全国8強に輝いた。
馬見ブラザーズは昨年3~6月に行われた同大会の奈良・和歌山予選を制し、全国への切符を手にした。予選大会は各18チームずつ2つのトーナメントで行われ、馬見はBトーナメントの頂点に立った。初戦の奈良北ゴールデンカイト戦で1―0と接戦をものにすると、その勢いで続く準々決勝では高田クラブを9―2、準決勝は柳本キングスを8―1で退けた。決勝でも勢いは止まらず、紀見少年スポーツクラブ(和歌山)に9―1で快勝した。
全国大会は2部制で開催され、まず熊本ラウンドとして7月26~29日に熊本市でA~Hの8ブロックに分かれて3回戦までを実施。Hブロックに入った馬見は1回戦で寺井学童野球クラブ(石川)に12―2、2回戦はポルテ札幌東(北海道)に13―4、3回戦もBSO(愛知)に12―4で圧勝し、全国ベスト8まで駆け上がった。
11月30日と12月1日に兵庫県で開催されたファイナルラウンドでは、いよいよ全国8強チーム同士が頂点をかけて対戦。初日の準々決勝を突破すれば準決勝から甲子園球場を舞台に戦えるという1戦で、馬見は用賀ベアーズ(東京)に1―6で敗れ、惜しくも4強進出と甲子園でのプレーはかなわなかった。
「普段以上の力を発揮」
全国8強となったチームを率いた吉松沙月稀主将(12)は「監督やコーチたちに支えてもらい、県大会を勝って全国の切符を手にすることができた。初戦の奈良北ゴールデンカイト戦が一番緊張したが、そこを越えて勢いに乗ることができた。全国大会は球場が広くて最初は緊張したけど、みんなで力を出し切って戦えた」と振り返った。また、次期キャプテンへ託す思いを「最後の一球まで諦めず、みんなで協力して頑張ってほしい」と話した。
坂口豊監督(55)は大会を振り返り「打った印象しかない。打って勝った。全員が普段より力を出していた。楽しんでいた分、力を出せたんだと思う。吉松主将は声よりもプレーでチームを引っ張るタイプで、よくチームを支えてくれた。下の選手たちも今回の活躍を見ているので、今後もそれを目指して頑張ってくれると思う」と健闘をたたえた。(岩本淳)
「バンバン打って、勝って、楽しい」‐チームメンバー談話
(名前上の数字は背番号、全員が広陵西小6年)
(1)吉川大翔投手「この6年間、野球をしてきて良かった。監督、コーチ、仲間に感謝している」
(2)渡辺健太捕手「楽しかったし、悔しかった。中学ではこの悔しさをバネにレギュラーを目指したい」
(3)水原玄路一塁手「県外のチームのすごさが分かった。6年生の最初よりも自信がついた」
(4)安達大樹三塁手「いつもよりみんなが元気よく、緊張もあったけど良い雰囲気で試合できて楽しかった」
(5)平井煌将左翼手「みんながヒットやホームランを打って、ベンチも盛り上がって勝ててうれしかった」
(6)島本海聖二塁手「チーム一丸となってみんながいっぱい打って勝てて楽しかった。いつも以上に力を出せた」
(7)山上峻毅右翼手「みんなで協力して全国に行けた。移動は荷物も多くて大変だったけど、楽しかった」
(8)水口環中堅手「熊本ラウンドの初戦は緊張もあったけど、それを乗り越えて守備も打撃も良く勢いに乗れた」
(9)中野仁翔右翼手「ベスト8で止まってしまったけど、良い経験になった。優勝したかった」
(10)吉松沙月稀主将「あと一つで甲子園だったので負けて悔しかったけど、熊本まで行けて楽しかった」
(11)吉川晄太朗左翼手「あまり試合には出られなかったけど、ベンチの中も盛り上がった。みんながバンバン打つ姿が印象に残った」
2025年2月5日付・奈良新聞に掲載