奈良県天理市・二階堂小学校で天理大生の樋笠さん出前授業 エジプト派遣での経験語る 柔道通し現地の学生らと交流
昨年2月に約1カ月間、柔道選手の派遣事業でエジプトに滞在した天理大学3年、樋笠将太さん(21)が20日、奈良県天理市二階堂南菅田町の市立二階堂小学校(島田宇一郎校長)を訪れ、3~6年の児童約180人を対象に出前授業を実施。現地の学生らと柔道を通じて交流した様子などを話した。開発途上国での国際協力の推進と人材育成へ、同市とJICA(国際協力機構)関西、天理大が2022年から包括連携協定を結ぶ取り組みの一環。
樋笠さんら同大柔道部員5人は、JICAの柔道隊員短期派遣事業でエジプトへ。柔道で交流するとともに、同国の文化や歴史に触れさまざまな学びを得たという。樋笠さんは日本との物価の違いや現地の生活などをユーモアを交えて説明した。
児童らは話を聞いて「エジプトの人は柔道強い?」、「ピラミッドの中には入れるの?」など興味津々の様子で質問した。
樋笠さんは「現地ではストリートチルドレンがあふれ、貧困に苦しむ人をたくさん見た。日本の子どもたちには恵まれた環境に感謝し、何事にも一生懸命に取り組んでほしい」と話した。