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決勝でベスト更新 三碓陸上クラブ・400メートル混合リレー全国優勝チーム - 輝く奈良のアスリート

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三碓陸上クラブのメンバーら(前列がリレー選手ら)=奈良市西千代ケ丘1の三碓小学校

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県勢で初のリレー全国制覇―日清食品カップ全国小学生陸上競技交流大会

 奈良県勢として初のリレー全国制覇を成し遂げた三碓(みつがらす)陸上クラブ。今年9月に国立競技場(東京都)で開かれた「日清食品カップ第40回全国小学生陸上競技交流大会」の400メートル混合リレーで、同クラブのリレーチームは予選1組を51秒60で1位通過し、決勝レースに進出。この記録はその時点でのチームベストで県記録でもあったが、決勝進出8組の中では最も遅いタイムだった。しかし決勝レースでは、駒谷輝男監督(84)やコーチらから「伸び伸びと自然体で、自分たちの団結心でチャレンジしておいで」という言葉を受けて、記録を約0・5秒縮め、51秒11をマークした。

 

「夢かと思った」

 全国1位に輝いたリレーメンバーは、岡坂七海(郡山南小6年)、小路陽那乃(あすか野小6年)、中野耀太(富雄南小6年)、岡本晴(富雄北小5年)、森田篤史(郡山小6年)、小林陽虹(富雄北小5年)。6人は「全国優勝を目指してやってきたので、それなりに自信はあった。予選の時は初めて走る会場の雰囲気に緊張もあったが、決勝はリラックスして臨めた。バトンリレーもとてもうまくいった」という。

 

 中野は優勝の瞬間を「夢かと思った」、岡坂も「勝ったという感覚はしなかった」と振り返り、「実感は後から湧いてきた」と話す。混合チームとしてはこの大会が最後となり、全国優勝で有終の美を飾ったが、メンバーは引き続きそれぞれの種目で活動し、また6年生選手は中学に進んでも陸上競技を続けるという。ひとまずの区切りとして、後輩たちに向けて「来年も全国に行って、優勝を目指してほしい」と期待をかける。

 

 先輩たちの活躍を見て、古佐小颯大(あやめ池小5年)は「すごいなと思った。自分も(国立競技場に)行ってみたくなった」と話す。もともとさまざまな種目をしていたが、今回の全国制覇を見てから練習を100メートルに絞るようになったという。「5年生の間に14秒台前半、6年生になったら13秒台まで伸ばして、リレーのメンバーとして活躍したい」と目標を語った。

 

楽しみながら基礎体力育成

 三碓陸上クラブは、かつては長距離が強いことで有名だったが、今では長距離に限らず短距離やフィールド種目にも力を入れ、陸上競技全般で活躍している。クラブとして二部制を取り入れており、暖かい時期は100メートルやジャベリックボール、走り高跳びなどさまざまな種目に全力で取り組み、冬はクラブ全員で長距離や駅伝などに力を入れて走り込み、基礎体力をつけている。夏場に培った短距離のスピードなどが長距離に生きてくるし、基礎体力はさまざまな種目に生かされている。

 

 普段の練習は奈良市の三碓小学校で火、木、土曜に行っており、現在小学1~6年生の計65人が所属。「楽しさを知ってもらうことが長く競技を続けることにつながる」という指導方針で、楽しみながら基礎を学び体力を培っている。興味のある方はぜひ、同クラブの江島英宏代表まで連絡を。電話090(8382)7512。(岩本淳)

 

メンバープロフィル

三碓陸上クラブ・400メートル混合リレー全国優勝チーム

岡坂七海(郡山南小6年)

小路陽那乃(あすか野小6年)

中野耀太(富雄南小6年)

岡本晴(富雄北小5年)

森田篤史(郡山小6年)

小林陽虹(富雄北小5年)

 

2024年12月4日付・奈良新聞に掲載

 

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