【衆院選2024】共産党奈良県委、奈良2区候補は池田氏に 宮本氏から交代
共産党奈良県委員会は3日、県庁で記者会見し、15日公示、27日投開票予定の衆院選奈良2区の立候補予定者を、元県議の宮本次郎氏(49)から元香芝市議の池田英子氏(58)に交代すると発表した。
宮本氏は昨年7月に衆院県2区への立候補を表明。今年2月に県委員会委員長に就任し、立候補予定者と両立する考えを示していたが、党躍進のため委員長の任務に専念することにした。
交代がこの時期になったことについて、宮本氏は「岸田文雄首相が総裁選不出馬を表明した時期ぐらいから比例代表で、どうやって党の躍進をつくるか考えたときに委員長と小選挙区候補の両立は難しいと考えるようになった。女性候補を立てたい思いもあり、これまで調整をしてきた」と説明。
野党共闘については「立憲民主党の野田佳彦代表は安保法制を容認する発言を繰り返しており、共闘の土台が崩れている」として否定的な考えを示した。
新たに立候補予定者となった池田氏は、石破茂首相が「アジア版NATO」などを掲げていることに危機感を示し「憲法9条を生かし、外交の力で平和をつくる。子どもから高齢者まで命と暮らしを大切にできる社会の実現を目指す」と意気込みを語った。
池田氏は大阪府東大阪市出身。専門学校卒。民間企業に務めた後、2009年から2期、香芝市議を務めた。斑鳩町在住。
県2区は自民現職の高市早苗氏(63)、立憲民主党新人の尾崎充典氏(63)、日本維新の会新人の服部知佳氏(42)が立候補を予定している。