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【エンジョイ!スポーツ】「綱引き競技」PR WMG2027関西へ決意 - 奈良県綱引連盟 赤土好文副理事長

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ワールドマスターズゲームズ2027関西のマスコット兼PR大使「スフラ」のぬいぐるみを手に綱引きの魅力を語る赤土好文さん=葛城市脇田

 新型コロナウイルス感染症の影響で再延期となっていた「ワールドマスターズゲームズ2027関西」が、3年後の27年5月に開催される。概ね30歳以上のスポーツ愛好家なら、誰もが参加できる生涯スポーツの国際総合競技大会。奈良県や大阪府、京都府など13府県政令市で、公式競技(35競技59種目)のほかオープン競技が実施される。県内では綱引きとカヌー(スプリント)が公式競技として行われる。開催への意気込みを県綱引連盟副理事長の赤土好文さん(74)に聞いた。(牡丹賢治)

 

 赤土さんは、綱引きの会場となる葛城市の体育協会会長を15年から昨年3月まで務めた。「後期高齢者といわれる75歳で(会長職の)区切りをつけようと思った。ただ、綱引連盟の副理事長は延び延びになっていたワールドマスターズゲームズが無事開催され、終了するまで責任を果たしたい」と意気込む。学生時代(御所工業高校=現・御所実業高校)は陸上競技の選手として活躍。繊維加工業を自営するかたわら1983年から当時の新庄町(現・葛城市)の体育協会に所属。昨年、顧問に就任した。「子どもから大人まで、いつでもどこでもスポーツを通じて気軽に親交を深め、健康な体を維持できるように」と、地域総合型スポーツクラブ葛城も立ち上げた。

 

 赤土さんの考え方はワールドマスターズゲームズの理念と一致。中でも、チームが一体となり綱を引き合う綱引きは、生涯スポーツに適した競技。「ルールが分かりやすく、男女、年齢を問わず参加できる」と赤土さん。1900年のパリ大会から20年のベルギー・アントワープ大会まで、かつてはオリンピック競技としても行われ、運動会などでは定番。ただ、誰もが知るが、「競技」としての認知度は決して高くない。

 

 ワールドマスターズゲームズに向け、気運を高めようと今年3月、葛城市民体育館で体験会などを実施した。国際綱引連盟の定めるルールに基づき、日本綱引連盟が競技規定を設定。審判員の資格を持つ赤土さんは、「チーム分けで力量の配分など公平化が図りやすく、世界的にも広く親しまれている半面、高度なテクニックや戦略、忍耐力といった精神力も重要で、競技としての奥深さが魅力」と話す。

 

 「ワールドマスターズゲームズ2027関西」は、県内ではオープン競技として還暦野球とキンボールスポーツも行われる。

 

 

2024年5月15日付・奈良新聞に掲載

 

 

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