愛媛オレンジバイキングス戦振り返って - バンビシャス奈良
1勝1敗で6位
B2リーグのレギュラーシーズン最終節となる4月20、21の両日、バンビシャス奈良はホームのロートアリーナ奈良で愛媛オレンジバイキングスを迎え撃った。
バンビシャスの23勝35敗で西地区6位に対し、愛媛は22勝36敗で同7位。両チームともプレーオフ進出の目はなくなっていたが、バンビシャスは1勝でもすれば同6位が確定し、連勝ならば過去最高勝率でシーズンを終えることができる。一方で愛媛に連勝を許せば順位が入れ替わりバンビシャスは地区最下位に転落する。互いに負けられない2連戦となった。
結果は20日の第1戦はバンビシャスが86―71で勝利したが、翌21日の第2戦は62―77で敗れた。
バンビシャスは外国籍3選手のうち、4月7日の前々節第2戦、試合中のアクシデントで脳震とうを起こしたムボジが戦列に復帰したばかりの不利な状況。対する愛媛は平均得点数、リバウンド数がリーグ1位のユージーン・フェルプスを擁する。インサイドをいかに攻略するかがポイントになった。
第1戦は、インサイドの守りを固める愛媛の隙を突いたバンビシャスの3点シュート攻勢が功を奏した。ゴール下に愛媛のディフェンスを引き付けたバンビシャスはすかさず外側にボールをパス。シューターの放った3点シュートが面白いようにリングに吸い込まれていった。この試合でバンビシャスはジャクソンが4、林と古牧がそれぞれ3、ハインズ2、柳川1の計13本の3点シュートを決めた。ディフェンスでも愛媛のインサイドをチーム一丸となって封じ、最後までリードを守り抜いた。
第2戦は、さすがに3点シュートが警戒された。18本を狙ったうち決まったのはわずか3本。その不調なアウトサイド攻撃を補ったのがジャクソンだった。第1クオーター(Q)では序盤から失点が続き1―8と大きく後退してのスタートとなったが、残り6分30秒にブロックショットで相手シュートを封じたジャクソンが、2連続でバスケットカウントシュートを決めたのに続き、ファストブレイクダンクで13―12と逆転に持ち込んだ。だが反撃はそこまで。ハインズが13リバウンド、笠井が7アシストと奮闘するも流れを引寄せきれなかった。
シーズン最終戦となるホーム戦で、勝てば過去最高勝率を手にするチャンスでもあった。勝ちたい思いが先に立ちすぎたか。藤高の引退試合ということもあり2500人のファンが詰めかけたが、残念ながら勝利でシーズンを締めくくることができなかった。(有賀)