政治
奈良のシカ「保護管理区域はB地区まで」 奈良・仲川市長が「個人的見解」
国の天然記念物「奈良のシカ」を巡り、県が駆除できるエリアの拡大を検討する方針を示したことについて、地元・奈良市の仲川元庸市長は27日の会見で、「なかなか百点満点の答えはないが、個人的にはD地区まで含めて保護管理区域にしているのはエリアが大きすぎると思っている。奈良のシカという価値を現実的に表すのはA地区だと思っているし、せめてB地区の範囲までと思う」と私見を述べた。
さらに「今回色んな議論があった中で、法と管理のバランス、本来は野生の前提で自由移動ができるという前提の中でどこまで人が手を出し、手を放すのか。問題提起として重要な議論だった」と評価した上で、「今回の打つ手がどんな効果、影響があるかしっかりデータを取り、経年評価をするしかない」とも述べた。