地元児童が伎楽に挑戦 奈良県明日香村 - 歴史や楽しさ伝えたい【ふりがな付きニュース】
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明日香村立明日香小学校の児童が2月23日、同村川原の中央公民館で仮面劇「伎楽」を上演しました。「伎楽」は7世紀初めに大陸から日本に伝わり、聖徳太子が少年たちに習わせたとされています。
明日香村が2021年にスタートした伎楽再現プロジェクトの一環で実施された「明日香伎楽こども教室」の体験プログラムを受けた児童のうち、出演を希望した3~6年生6人が挑戦。内容やタイトルも自分たちで考え、昨年10月から練習を重ねてきました。
指導にあたった天理大学雅楽部総監督の佐藤浩司・同大名誉教授(77)は「子どもたちが意欲的に取り組んでいて素晴らしい。伎楽を明日香に広げていけたらいい」と話しました。
この日、舞台に立ったのは鈴木草太さん(12)、薮内美季さん(12)、米川綾夏さん(11)、皆己奈緒さん(11)、保田航汰さん(9)、藤堂佑梨さん(8)。6人は村民が見守る中、手作りの衣装や面を付けて伎楽の力で自然災害を乗り越える「あすかのみのり」を上演。美しい笛を奏でる呉公を演じた5年生の皆己さんは「皆、役になりきりひとつにまとまったと思う。もっと多くの人に伎楽の歴史や楽しさを知ってもらいたい」、鳥の化身、迦楼羅を演じた3年生の藤堂さんは「迦楼羅が好きで参加した。緊張したけど楽しかった」とそれぞれ話し、笑顔を見せていました。
伎楽の再現に挑戦した子どもたち=2月23日、明日香村川原の中央公民館
上演を終え、舞台で感想を述べる子どもたち=同
それぞれの役をやり遂げ、満足そうな子どもたち=同