クラウドファンディングでチーム支援を B3降格を阻止しよう - バンビシャス奈良
「経営者として誠に恥ずかしいことではあるが、金銭的なご支援をお願いしたい」。26日、奈良ロイヤルホテルで開かれたパートナー企業向け経営状況説明会後の会見で、バンビシャス奈良の加藤真治代表はそう言って頭を下げた。
チームは今シーズン、約3億8千万の売上げ見通しを立てたが、それでは4千万円の赤字となる。前2期が赤字で今シーズンもそれが続けば、3期連続赤字決算となり、Bリーグの規定でB2ライセンスが交付されなくなり、B3への降格が決まってしまう。
「それならば身の丈に合わせてB3から再スタートを切ればよいのではないか」との意見もあるだろうが、今回ばかりはそうも言ってられない。というのも2026―27シーズンから始まる新リーグで、バンビシャス奈良が目指す上から2つめのカテゴリー「Bリーグ・ワン」に参入するためには、B2ライセンスが必須となっているためだ。今期ライセンスが取得できなければ初年度からの参戦が不可になってしまう。
現在のB1に相当する「Bワン」と、その下の「Bネクスト」とでは試合内容、集客規模などで大きな開きがあることが予想される。単なるスポーツイベントとしてでなく、県経済の発展という観点からも、バンビシャスのB3降格は何としても阻止したい。
黒字化のための手立てとしては、既存パートナー企業への追加協賛の要請が柱となるが、個人でも協力する方法がある。それは、チケットを買って会場に足を運ぶことと、クラウドファンディングを通して支援することだ。
寄付金はクラウドファンディングサイト「READYFOR(レディフォー)」で3月1日から同26日まで受け付けている。
これまでチームの昇格に関しては、ファンは選手の頑張りに声援を送るしかなかったが、今回は直接的にチームを後押しするチャンスでもある。一人一人の小さな協力が大きな成果となる。