神戸ストークス戦を振り返って 2連勝目前も - バンビシャス奈良
ディフェンス機能 攻撃で笠井が存在感
2月23、24の両日にアウェーで行われた神戸ストークスとの2連戦は1勝1敗で引き分けた。神戸は西地区4位でプレーオフにぎりぎり食い下がっている「負けられない」状況で、敵地での対戦ということも考えればまずまずの結果だろう。
23日の第1戦は68―56で勝利。小野ヘッドコーチ(HC)は「攻撃力のあるチームをロースコアで抑えられた」とディフェンスが機能した点を一番の勝因とした。
連勝できれば一時は遠ざかったプレーオフ進出への期待が再び高まるところだったが、第2戦の結果は5分間の延長の末70―71で惜しくも敗れた。
神戸は立ち上がりから攻撃に集中力を見せてきたが、終盤まで大きく引き離されることなく持ちこたえられたのは、ディフェンス力に加え、笠井の攻撃の起点としての役割りが大きかった。笠井はこの試合13本ものアシストを記録している。特に3点シュートは、第2Qのジャクソンの逆転弾、第4Q最終盤6点ビハインドから同点に持ち込む、古牧、ハインズの連続ショットなど、バンビシャス奈良が第2戦でリングに沈めた計5本の全てを好アシストで演出した。
その機会は延長戦にもつれ込んだ最終局面でもやってきた。残り42秒までリードしていたバンビシャス。しかし神戸にインサイドを許し1点ビハインド。タイムアウトが開けた残り22秒、ゴール下の笠井からボールを回された古牧は、入れば勝利がほぼ決まる3点シュートを弾道高く放った。だがボールはリングを外れ、逆転の一投とはならなかった。目前で勝利を逃がす悔しい敗戦となった。(有賀)