強豪相手にディフェンス機能 ホーム千葉戦を振り返って - バンビシャス奈良

アルティーリ千葉との第18節は2連敗に終わった。やはり勝率9割を超えるリーグ首位の壁は厚かった。
1月27日の第1戦は能登半島地震における犠牲者を悼み選手、来場者が黙とうを捧げスタートした。
第1クオーター(Q)は千葉にオフェンス、ディフェンス共に10本ずつ計20本のリバウンドを奪われ9―25と、千葉の攻撃力にたたきのめされた。しかし第2Qで21―18で勝ち越し、ハーフタイムをはさんだ第3Qは17―19で競り合った。
第1Qだけでジャクソンが3、ムボジが2ファウルを出してしまい、それ以降の選手起用が難しくなった。その外国籍選手の穴を埋めたのが日本人ビッグマンの三森だ。第1Q終盤からコートに立ち、第2Qはフル出場。ジャクソンが累積5ファウルで退場となった第4Qは6分28秒間プレーして計7リバウンド、2アシスト、1スティールを記録した。これまではディフェンス時に出しがちだったファウルも出すことなく素晴らしい結果を残した。
第4Qも20―14で勝ち越したが、結果は67―76で敗れた。しかし、第1Qの惨敗から考えると、よくぞここまで盛り返したと言うべきだろう。
28日の第2戦は76―78で惜敗。あと一歩で勝利を逃がした。
前日の反省を生かして、第1Qから相手リバウンドを十分に警戒。千葉のオフェンスリバウンドを2に抑え込んだ。そして、流れを引き寄せる契機となったのが第2Qの石井の活躍だ。残り8分20秒から立て続けに計6得点を挙げチームに活気をもたらした。
第2、3Qを勝ち越し67―55で迎えた第4Qは、千葉の反撃に抗し切れなかった。残り1分20秒には6点ビハインドとなり、もはやこれまでかと思われたが、その直後にムボジのアシストで柳川の3点シュートを成功させ、さらに終了間際の残り15秒にはハインズのアシストでムボジのダンクがさく裂。75―76にまで迫ることができた。
特に第2戦では、千葉が派手なプレーを見せつけてくる割には、そう点差が開かない印象を受けた。それだけ目立たないところでバンビシャス奈良のディフェンスが機能していたということだろう。(有賀)