音羽山観音寺後藤住職の花だより - モミジは紅葉するのか編 2023年12月上旬
関連ワード:
ギンナンの落ちるシーズンが終わったら、次はイチョウの葉が落ちてきます。境内は、まるで黄色いじゅうたんのようです。12月だというのに参拝客が次々と訪れます。また登山客も同寺を訪れて休憩し、音羽山の山頂や展望台を目指します。住職は手を振って見送っていました。
あたり一面イチョウの葉
黄色に染まった観音寺 紅葉を見に来た人も
「今年のモミジはこの色で終わりかもね」
住職は本堂に腰かけて休憩する参拝者にそう話し掛けていました。
参道を彩るモミジ
参拝者は、これからモミジがもっと赤く紅葉すると思っていたようです。記者もそう思っていました。観音寺のモミジの木が大きすぎて、紅葉しないとモミジの木が確認できません。緑の森の中、黄色(少しオレンジ色)いモミジが映えて見えて、これはこれで良いように見えました。
(この数日後、モミジが赤色、オレンジ色と黄色の三色に変化したそうです)
今日もオサムは参拝者が多いため、ほえるのは、バイクで訪れる郵便局員にだけでした。
参拝客か登山客かを見分けるのに、靴とザックで判断します。観音寺まではコンクリートの道で運動靴で来ることができます。ただ観音寺から先を行くには山道で登山靴が必要です。観音寺から展望台までウスズミザクラを植樹しています。まだ小さな苗木ですが、こちらも紅葉しているはずです。登山客にとって紅葉の楽しみができたのではないでしょうか。
やっと人が途切れて住職が台所に戻ってきました。これから朝食です。
「牛乳が冷たいままでは体に良くないから、温めないとねー」
レンジに牛乳を入れたとたん「ピンポーン」と呼び出し音。納経所の横にインターホンを設置して「御用の方はお知らせください」と書いています。
忙しいと朝食が手つかずに
いそいそと住職が出て行こうとします。記者が朝食の心配をして、代わりに出て行こうとしていると。
「私が出て行った方が、お守りを買ってくれるかもしれないから」と言い、本堂に向かって行きました。
本堂に続く廊下は食品が並んでいます。観音寺冬の風物詩「冷蔵庫よりも廊下が寒い」でしょうか?
「台所の冷蔵庫がとうとう壊れちゃったの。冷蔵庫、まだ3台あるからいいけどね」
住職は朝食を食べながら、そう教えてくれました。
音羽山観音寺
山の中にある尼寺。桜井市南音羽
JR・近鉄桜井駅下車、桜井市コミュニティバス談山神社行、下居下車、約2km。火曜日閉門。
17日の御縁日が火曜日の時は開門、翌日閉門