質問「戒名って必要なのですか?」 - 「我知(がち)」―お坊さんに聞いてみる(2023年9月6日)

質問
「終活をしていますが、戒名って必要なのですか?自分の名前を気に入っています。お世話になっているお坊さんからは『戒名を付ける』と言われました。断ることができるでしょうか?罰当たりでしょうか」
(女性 80代)
回答
堀内瑞宏(秋篠寺住職)
【我知なヒント=自分の葬儀の施主に丸投げしましょう】
確かにお寺によっては戒名を付けなければ同じ墓に入れないという話はあります。これは葬儀からの一連の儀式法要が、仏弟子を極楽浄土に導くためのものであるためで、まずは仏弟子となった証明として戒名を授からないことには、始めることもできないためです。
質問者様が罰が当たると思われるのは、既に故人となった親族の信仰やこれらの教義を、何となくでも否定してしまう後ろめたさからくる思いではないでしょうか。逆に戒名なしで仏式の葬儀法要を行うことは滅多にありません。前述の仏門としての工程もですが、お寺の属する宗派が宗儀に基づいているからです。
仮に事情があり親交の深い菩提寺の住職が戒名なしで弔いを済ませたとします。その場合、遺族の引っ越しなどでお骨を移す際、他のお寺では受け入れられずにお骨を動かせなかったり、菩提寺自体も代替わりなどで方針が変わった場合お骨を遺族に引き取ってもらうことになるかもしれません。お寺は宗派の教義によって在るものですから、住職の一存で決めるというのは難しいものなのです。
ではどうするか?ここからは俗世坊主の私見ですが