僧侶らの声、厳かに 東京・国立劇場で長谷寺が声明公演

真言宗豊山派総本山長谷寺(奈良県桜井市)の声明(しょうみょう)公演(日本芸術文化振興会主催)が5日、東京都千代田区の国立劇場で開かれた。同劇場は老朽化による建て替えが予定され、10月末に閉場する。「さよなら特別公演」と銘打たれ、声明ファン約1500人が集まった。
はじめに、同派の音楽研究会「迦陵頻伽聲明(かりょうびんがしょうみょう)研究会」の川城孝道(かわしろこうどう)師が「国立劇場の声明公演を振り返る」と題し、長谷寺と豊山派の歴史、これまで同劇場で行われた声明公演や声明「大般若転読会(だいはんにゃてんどくえ)」などについて解説した。続いて、同派僧侶らによる声明「二箇法用付(にかほうようつき)大般若転読会」が上演され、参加者は、荘厳で時に激しく響きわたる僧侶らの声に聴き入った。
同劇場では、開場当初から日本の伝統音楽の一ジャンルとして「声明」に光を当ててきた。劇場初の声明公演は1966年11月8日に同派による「二箇法用付大般若転読会」で、以後、各宗派の声明を上演し続け今回で60回目となる。