「市長が答弁拒否」と抗議 宇陀市議5人
奈良県宇陀市議会6月定例会の一般質問で金剛一智市長が答弁を拒否したとして、市議5人が17日、金剛市長に対し、抗議と今後も同事案が起こらないことを求める申し入れ書を提出した。多田與四朗(自民)、八木勝光(共産)、菊岡千秋(無所属)、西岡宏泰(同)、広沢孝英(同)の5市議が登峠和憲市長公室長を訪ねて手渡した。金剛市長は公務のため欠席した。
申し入れ書などによると、金剛市長は広沢議員の「榛原駅前交流施設について」の一般質問の答弁を拒否。同施設を巡る経緯などについて記載した同議員の活動報告広報紙の内容を理由としていることから、「『表現の自由』からも広報紙は他から干渉されるものではなく、これを理由に答弁拒否したことは市民の負託を受けた議員への冒とく」としている。
一方、市側は同広報紙での誤った情報発信について4月の議員全員協議会で内容を確認したものの、広沢議員が質問に何も答えなかったのを受け、「不誠実な対応であったことや市の名誉を損なう広報紙の内容で、再度の間違った発信を危惧するとした趣旨の答弁を市長はしている」との姿勢を示している。
金剛市長は「内容を見させていただきます」とコメントしている。