歴史文化
元文研が西大寺北辺の築地塀初検出 平城京北辺坊論争に一石 「修理司」と書かれた瓦も

元興寺文化財研究所(元文研)は4日、奈良市西大寺北町1丁目で、西大寺の寺域北辺と考えられる築地塀と溝の痕跡を初めて検出したと発表した。西大寺造営に関与した「修理司(しゅりし)」と書かれたとみられる瓦や、「西」と刻印された瓦も出土した。これら遺構は平城京右京の北辺を示す可能性もあり、元文研は「『平城京北辺坊』に関する100年におよぶ論争に一石を投じる成果」としている。
元興寺文化財研究所(元文研)は4日、奈良市西大寺北町1丁目で、西大寺の寺域北辺と考えられる築地塀と溝の痕跡を初めて検出したと発表した。西大寺造営に関与した「修理司(しゅりし)」と書かれたとみられる瓦や、「西」と刻印された瓦も出土した。これら遺構は平城京右京の北辺を示す可能性もあり、元文研は「『平城京北辺坊』に関する100年におよぶ論争に一石を投じる成果」としている。