【動画あり】優雅に舞う青紫 飼育家・林さんのオオムラサキ羽化
国蝶のオオムラサキ飼育家、林太郎さん(39)=橿原市=が奈良県明日香村内につくった飼育ハウスで、次々と羽化したオオムラサキが青紫色の羽を広げて優雅に舞っている。
オオムラサキはタテハチョウ科で、羽を広げると約10センチある大型チョウ。環境省のレッドデータブックで準絶滅危惧種に指定されている。
林さんは2011年、困難とされた大量飼育に長年取り組み技術を確立した橿原市の飼育家に弟子入り。師匠は16年に他界したが後を継ぎ、日本一を誇る毎年1000匹以上を飼育する。
昨年4月には、クラウドファンディングで支援を募って同村内に飼育ハウスを完成させた。
ハウス内では今年、約1100頭が羽化する見通し。林さんは「師匠への恩返しで、チョウの魅力とともに自然や環境、命の大切さを伝えていきたい」と話す。
林さんは動画投稿サイト「ユーチューブ」のチャンネル「蝶と結婚した男! 林太郎物語り」で飼育の様子を紹介している。