十津川、夜の森で空中キャンプ 1日10組限定、ツリーハウスなど4種類施設7月から利用開始
奈良県の十津川村小川の樹上レジャー施設「空中の村」で、夜間体験ゾーンの建設が進んでいる。空中テントやツリーハウスで寝泊まりできる「手ぶら空中キャンプ」で、一般の利用は7月から。1日10組限定。
「21世紀の森・紀伊半島森林植物公園」内で2020年に開設された「空中の村」は、スギなど十数本の大木を利用して網の道がつながり、高さ4〜12メートルの宙を歩くような楽しさが味わえる。休憩できる樹上テラスやネット状のごろ寝スペースもつくり、心身がほどける空中森林浴をプロデュース。毎年3〜11月の9カ月間に約5千人が訪れる人気スポットだ。
今年は新たに“夜間体験”として、空中テントや透明ドームなど4種類の施設を整備中。大阪府などから片道3時間かけて来園する利用者も多く「ゆっくり滞在したい」という要望に応えた。
空中アスレチック発祥の国フランスから高所作業技術を持つ樹上遊具設営のプロ2人が来村し、1本の大きなモミの木にツリーハウスが完成間近だ。施設を運営するフランス人、ジョラン・フェレリさん(31)は「夜の森はまったく違う世界になります。秘境の森のキャンプを楽しんで」といざなう。
寝泊料金は施設と利用人数で異なり、空中テントを2人で利用した場合1人6500円など。ホームページからも予約できる。キャンプファイヤー場も整備。キャンプ用品の貸し出しも行う。
問い合わせは、空中の村、電話0746(62)0567。火曜休み。