経済

HEP初の直営店 奈良・大和高田に6月オープン 川東履物商店のサンダル新ブランド

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「HEP」ブランドの歩みが分かる展示とサンダルを試着できる直営ショップのスペース=26日、大和高田市曙町の川東履物商店ヘップランド

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 履物づくりの「川東履物商店」(奈良県大和高田市、川東宗時社長)は、同社のヘップサンダルの新ブランド「HEP(ヘップ)」をさまざまな角度から体感できる新拠点「HEP LAND(ヘップランド)」を、同市曙町の同社敷地内に6月にオープンする。

 

 「HEP」ブランドは、川東社長が県の伝統産業のヘップサンダルづくりに自信と誇りを取り戻そうと企画。ヘップサンダルの「気軽に履ける」魅力を残しつつ、多彩な用途、ファッションに対応するデザイン性の高い商品として2020年から提供を始めた。

 

 ヘップランドは事務所と住居だった建物をリノベーションし、「HEP」ブランド初の直営ショップとして整備。現在10種類のブランド商品を全てそろえ、試着を重ねて好みの一足が選べる。

 

 ブランドの歩みが分かる資料展示のほか、買い物客や地域の人々が憩いのひとときを過ごせる喫茶スペースも併設。にぎわいを生む販売、情報発信、交流の総合的な拠点として運営される。

 

 ヘップサンダルの新たな歴史を刻む象徴として、音楽を聴きながらゆったりと利用できるトイレも新装。今後は、多様な分野でものづくりを続ける人々のつながりをつくり、アーティストの作品発表の場としても活用したい考え。川東社長(33)は「さまざまな伝統産業の現場を結び、訪ねる産業観光の提案にも取り組みたい。ヘップサンダルの世界観を伝え、作り手が自信と誇りを取り戻す場所になれば」と話す。

 

 ヘップランドは6月2日にオープン。当面は月・水・金曜の午後1時から同5時に営業する。最新情報や問い合わせは同社公式サイト(https://www.hep-sandal.jp/)へ。

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