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奈良で3年ぶり芸妓誕生 朝井さん、4月28日お披露目

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芸妓デビューする朝井さん(右)と師匠の菊乃さん=21日、奈良市今御門町の「お茶屋BARつるや」前

 奈良市の元林院花街(かがい)で、コロナ禍からの復興プロジェクト「私塾はなあかり大学」の第1期特待生として2022年11月から芸妓(げいぎ)修業を続けていた女優、朝井莉名(りな)さん(33)が28日、芸妓デビューとなる店出しのお披露目を行う。奈良で新しい芸妓が誕生するのは3年ぶり。コロナ禍が収束の気配を見せる中、明るい話題となりそうだ。

 

 朝井さんの芸妓名は「芳菊(よしき)」。県出身の俳優、加藤雅也さんが選んだ漢字「芳」と師匠の大野菊乃さんの「菊」をもらった。同プロジェクトは元林院でお茶屋「つるや」を経営する菊乃さんが代表を務めており、企画を知った加藤さんが二人の縁をつないだ。

 

 朝井さんは、東京で女優として活動しながら毎月半分を奈良で過ごし、菊乃さんの下で着付けや日本舞踊、三味線などを稽古。夜は菊乃さんが経営する「お茶屋BARつるや」(奈良市今御門町)で接客を手伝い、マナー作法などを学んでいる。

 

 朝井さんは「お母さん(菊乃さん)は厳しいけど優しい。人を嫌な気持ちにさせない気遣いがすごい。芸の他に人とのコミュニケーションも学ばせてもらっている」と笑顔。

 

 菊乃さんは「本人がよく頑張っている。初心を忘れず元林院にいい風を吹かせてほしい。莉名ちゃんに憧れて芸妓を目指す人が増えてくれれば」と期待を込める。

 

 お披露目は奈良市高畑町の四季亭で関係者に向けて行われ、朝井さんは日本髪に白塗りの芸妓姿で「鶴亀」など3曲の舞を披露する予定だ。

 

 元林院は明治時代から花街として発展し、奈良が観光地として成長する中、規模を拡大、最盛期には数百人の芸妓がいたとされる。

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