歴史文化

五穀豊穣祈る「チンポンカンポン祭り」 柿本神社と影現寺

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開帳された本尊十一面観音菩薩像の前で営まれた法要=18日、葛城市柿本の影現寺

 万葉集を代表する歌人、柿本人麻呂を祭る奈良県葛城市柿本の柿本神社と、同じ境内地にある影現寺(ようげんじ)で18日、人麻呂の命日に五穀豊穣(ほうじょう)を祈願する「チンポンカンポン祭り」が開かれた。

 

 柿本神社は石見国(島根県)で亡くなった人麻呂を、この地に改葬してそばに社殿を建てたのが始まりと伝承。影現寺は平安時代、同神社の神宮寺として建立された。祭りの名はかつて祭りで打ち鳴らした太鼓やかね、笛の音に由来。同寺では秘仏本尊十一面観音菩薩像が開帳されて法要が営まれ、同神社では神事が執り行われた。

 

 コロナ禍で2年連続で中止していた御供まきが復活。従来は持ち回りで餅を用意していたが、今年は業者に注文して各家の負担を軽減する工夫も。柿本地区の山本衛区長(68)は「脈々と続けられている行事。形は変わっても祭りだけは後世に残したい」。

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