歴史文化

【動画あり】文化財守るアーチ 法隆寺で防火訓練 3年ぶり大規模放水

関連ワード:

法隆寺で3年ぶりに実施された一斉放水=26日、斑鳩町法隆寺山内

別の写真を見る

 「文化財防火デー」の26日、現存する世界最古の木造建築で知られる奈良県斑鳩町法隆寺山内の世界遺産・法隆寺で防火訓練があった。3年ぶりに大規模な一斉放水が実施され、参加した僧侶や寺自営消防団、町消防団員などの関係者約80人が防火の誓いを新たにした。

 

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、過去2年は規模を縮小していた。1949(昭和24)年の火災で焼損した壁画を保管する収蔵庫前で法要を営み、屋根から放水する延焼防止装置を作動させる防火訓練をした。

 

 その後、サイレンを鳴り響かせながら消防車両が到着。消防団員がきびきびとした動きでホースを伸ばし、境内の鏡池からくみ上げた水を放水した。

 

 古谷正覚住職は「世界遺産登録30周年を迎えた文化財を、次の世代に引き継ぐことがわれわれの使命。3年ぶりに訓練ができてありがたい」と話した。

 

 49年1月26日に法隆寺金堂で火災が起き、模写作業中だった仏教壁画などが焼けたことをきっかけに、文化財防火デーが制定された。文化財保護の機運が高まり、50(同25)年の文化財保護法制定にもつながった。

 

こちらの記事も読まれています

特集記事

人気記事

  • 奈良県の名産・特産品・ご当地グルメのお取り寄せ・通販・贈答は47CLUB
  • 出版情報 出版物のご購入はこちらから
  • 特選ホームページガイド