奈良・橿原で「県スマホ学生フォーラム」 高校、大学生らネット被害防止へ取り組み発表
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インターネットの適切な利用について奈良県内の高校、大学生が発表する「県スマホ学生フォーラム2022」が18日、橿原市大久保町の県社会福祉総合センターで開かれた。青少年の健全育成に関わる市民ら約70人が参加し、学生とともに理解を深め合った。
第1部は県立香芝高校1年の上山晴希さんと橋渡幸青さん、大学生ボランティア指導員として活動している奈良大学3年の鈴木智尋さんがそれぞれ取り組みを発表。
鈴木さんは県内の小中学校を訪れ、ネット被害防止等に役立つ授業を行った際の体験談などを語り、「今回は自画撮り被害をテーマに啓発動画を作成した。ネットで知り合った人を信用してはいけない。少しでも不安を感じたら周囲の大人に相談することが重要」と呼びかけた。
続いてNPOなら情報セキュリティ総合研究所理事長の日置慎治・帝塚山大学教授が子どものSNS被害の増加に警鐘を鳴らし、「被害に遭った児童の8~9割がフィルタリングを利用していない。引き続き保護者に対して、フィルタリングの徹底を呼びかけてもらいたい」と訴えた。
第2部は、高校生6人と大学生ボランティア指導員2人の計8人が「ネット社会にもとめるもの・わたしたちに必要なこと」をテーマに語り合った。