奈良・生駒市で認知症カフェ「カフェ結の集い」スタート - 認知症とともに歩む【4】
認知症カフェは、認知症の人やその家族、地域住民、介護関係者などが集い、交流する場所で、主に社会福祉法人やNPO、ボランティア団体などが開催しています。今回は、奈良・生駒市でスタートした認知症カフェを紹介します。
まずは健康体操からスタート。認知症予防にも
高齢者向け健康体操などのボランティア活動をしているけんぞう倶楽部Ⓡ(本末浩司代表)による、第1回の認知症カフェ『カフェ結(ゆひ)の集い』が11月に、生駒市谷田の西教寺で開かれました。
けんぞう倶楽部Ⓡは、介護福祉士や看護師、認知症ケア専門士など介護のプロが運営。主に生駒市や奈良市北部を中心に、健康増進のための介護予防運動や認知症予防体操などの講座を開催しています。
今回は、新型コロナの流行をきっかけに外出を控えるようになってしまった認知症当事者やその家族、高齢者など、地域の人たちが集まって互いに助け合いながら、手を結び合い、自分らしく地域で過ごせるようにとの思いからカフェ結の集いをスタートしました。
カフェと聞くと「お茶を飲みながらおしゃべりするだけ」とイメージしますが、カフェ結の集いでは、認知症予防体操とワークショップやプチイベントを取り入れています。本末さんは「コロナ禍で、外出にも会話にも気を使うようになりました。おしゃべりするだけの集いでは利用しづらいと考える人もいます。そこでワークショップなどイベント性を取り入れることで、外出意欲の向上に繋がればと考え、今回はフラワーアレンジメントを体験してもらいました」と話します。
この日はフラワーアレンジメントを体験
今後も2カ月に1回のペースで開催を予定しています。また別団体が生駒市内で開いている認知症カフェに出張するスタイルも検討中だそうです。「認知症の人に限らず、多くの高齢者やその家族に寄り添い、みんなが健康で楽しい生活を送れるサポートをしていきたいです」と本末さん。
参加者と交流する本末さん(左)
けんぞう倶楽部Ⓡ
HPはこちら
カフェ結(ゆひ)の集い
実施日:2カ月に1回(開催日はHPでお知らせ)
場所:西教寺(生駒市谷田町806、近鉄生駒駅から徒歩5分)
事前申し込み制、参加費200円程度。