奈良地裁、香芝市議の仮差し止め却下
奈良県香芝市議会が9月に再び可決した懲罰動議に関して、青木恒子市議(共産)が同市に対して出席停止処分などの仮差し止めを求めて奈良地裁に行った申し立てが却下されたことが1日、分かった。11月30日付。
地裁は却下の理由について、「現時点で香芝市懲罰特別委員会による決定はされていないから、懲罰動議に基づく出席停止処分がされる蓋然性があるとはいえない」とし、陳謝処分についても「仮差し止めの要件である『償うことのできない損害を避けるため緊急の必要がある』とは認められない」とした。
その一方で、「出席停止処分がされるとすれば、裁量権の範囲を超えたもの、または乱用となる疑いが強いといわざるを得ない」としている。