奈良の平城宮跡でオギ群落にフレーム きょう立冬、風に揺れる自然の美
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7日は二十四節気の一つ「立冬」。「立」には新しい季節になるという意味があり、立春、立夏、立秋と並び、季節の大きな節目。新暦とはややずれるが、各地で冬の兆しが見え始める。
美しい原風景に囲まれた平城宮跡歴史公園(奈良市)に自生するオギの群落では、2メートルほどに伸びたオギが太陽に照らされ、風に揺れる。かつては、晩秋から初冬にかけ刈り取られ、茅葺(かやぶ)き屋根の材料などに広く用いられた。
「より身近で魅力的な場所にしたい」と同公園と奈良女子大学生活環境学部住環境学科が立ち上げた「平城宮跡アオハルプロジェクト」の一環で、朱雀門北側に広がる群落にさまざまなフレームを設置。「おぎの美術館」と題し、新たな視点で自然の美しさが体感できる。
おぎの美術館は12月4日まで。午前10時から日没までで入場無料。問い合わせは、平城宮跡管理センター、電話0742(36)8780。