社会

智弁学園生がパトカー用啓発アナウンス

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市民の安全安心を願って啓発アナウンスを収録した智弁学園放送部の中高生=20日、五條市野原中4の智弁学園

 日本一安心安全なまちづくりに役立ちたいと、五條市野原中4丁目の智弁学園中学・高校の放送部(15人)が20日、五條署(村上一雄署長)の啓発アナウンスを収録した。同署は来月から、車両によるパトロール活動で使用する予定。

 

 「こちらは五條警察署です」の共通フレーズの後に、特殊詐欺や泥棒などの被害防止について「息子の声が少し違うと感じたら一度電話を切りましょう」と具体的に呼びかけたり、交通安全の意識を高める簡潔なアナウンスを続けた。中学1年~高校3年の部員9人が担当した。

 

 コロナ禍以前は、校内行事の放送活動のほかに地域ラジオで番組を持つなどしていたが、近年は校外活動が行えなかったという。警察署の啓発アナウンス収録は初の試みで、部員は「公的な内容でいつもより緊張しました」と口をそろえた。

 

 普段からボイストレーニングなどでも鍛えている。屋外向けに声のトーンや話す速さ、間の取り方などを配慮した。前部長でアナウンサー志望の高校3年、岸岡華冬(はると)さん(17)は「声が市民の皆さんの心に届き、安全な社会が実現できるように願って収録しました」と話した。

 

 同署は犯罪状況など地域の実情に見合ったアナウンスを駐在所ごとなどに選んで使う予定で、笹田雅一生活安全課長は「元気が出る中高生の啓発アナウンスにぜひ耳を傾けてほしい」と話した。

 

 

 

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