荒井知事、リニア中間駅の奈良県内候補地3カ所示す
奈良県の荒井正吾知事は29日、奈良市で開かれた内外情勢調査会で、リニア中央新幹線の中間駅「奈良市付近駅」について、県内3カ所を有力候補地に挙げた。
出席者によると、荒井知事は新駅の設置場所は交通結節性やまちの発展性などが重要との考えを示し、重点候補地として、JR平城山駅、八条・大安寺周辺地区の新駅、その南の近鉄とJRが交差する所の3カ所を挙げた。
中間駅設置に向けては、奈良市、大和郡山市、生駒市が誘致活動を展開している。
国はリニア中央新幹線の全線開業の前倒しに向け、「建設主体が2023年から名古屋・大阪間の環境影響評価に着手できるよう」推進していく方針を示しており、県としても奈良市付近駅の県内設置を確実なものとするため、交通結節性や発生残土の処理への協力など、県の優位性を事業者にPRしていく考えを述べた。