今年生まれた子鹿を一般公開する「赤ちゃん鹿大集合」が1日、奈良市春日野町の保護施設「鹿苑」で始まった。6月30日まで。

　鹿の保護団体「奈良の鹿愛護会」では、人とのトラブルを避けるため出産を控えた母鹿を保護。今年は鹿苑内で約164頭を保護しており、5月7日から6月1日朝までに65頭が生まれた。

　この日は18頭の子鹿を角切り場で公開。母鹿の後を追いかけて母乳を飲む様子や子鹿同士ではしゃぐ愛らしい姿が見られ、来園者は観客席から盛んにカメラのシャッターを切っていた。

　神奈川県の白井規子さん(39)と娘の結子ちゃん(2)は「思っていたよりも小さくてとてもかわいい」と笑顔で話した。

　同会の石川周事業課長は「7月中旬くらいまでは、公園内でも出産する鹿がいる。見かけても近づかずに見守ってもらえたら」と呼びかけていた。　

　子鹿公開は午前11時～午後2時。料金は一般300円、高校生以下無料。

　問い合わせは同会、電話0742(22)2388。