コロナの早期終息祈り「鎮花祭」 春日大社の摂社・水谷神社

奈良市春日野町の春日大社の摂社・水谷神社で5日、夏季に多い疫病の流行を鎮める例祭「鎮花祭」が営まれ、新型コロナウイルスの早期終息を祈願した。
鎌倉時代の1288(正応元)年、神前にサクラの花を供えて疫病の流行を封じたのが始まりとされる。神事では、花山院弘匡宮司が疫病退散を祈る祝詞を奏上し、神職らが大祓詞(おおはらえことば)を唱えた。
神社横の舞台では、箏(こと)や笛などの演奏に合わせて巫女(みこ)が神楽を奉納した。神職らによる狂言の奉納は、新型コロナ感染拡大防止のため3年続いて中止された。