山陰〜安来市〜古代の歴史探訪・温泉旅 <PR>
島根県安来市の魅力発見
〜日本のたたら製鉄の神様の総本山へ〜日本製鉄歴史の根源に想いをはせる
「あら、えっさっさ〜」の掛け声で「安来節」と共に滑稽な「どじょうすくい踊り」で知られる島根県安来市。そんなコミカルなイメージと別の表情がこの地にあるのはご存知だろうか?
製鉄や鍛治など鉄に関わる人々から鉄の神様として信仰されてきた金屋子神。その総本社が金屋子神社(島根県安来市広瀬町西比田)だ。通称「金屋子さん」と呼ばれその信仰圏は広く現在でも全国各地から大勢の製鉄業関係者が参詣しその信仰の厚さが分かる。
金屋子神社
この地域では古くから「たたら製鉄」が繁栄し、砂鉄を掘削する際に生じた階段状の跡地は現在も美しい棚田の景色として広がる。その棚田の山々に囲まれひっそりと鎮座する金屋子神社。高さ9mの鳥居は、石造り日本一と評されその鳥居をくぐった参道の脇には「鉧(けら)」と言われる鉄の塊が並ぶ。
金屋子神社では古くから安全祈願とともに良鉄の生産を祈る神事はもちろん、実際に鉄の作り方を教える指導者「村下(むらげ)」として、たたら製鉄をこの地に根付かせ地域産業の発展を支えてきたのだ。
また面白い事に、この神社で祀られるのは女性に対して嫉妬心の強い女神様。そして、たたら場は女人禁制。職人たちが女性に気を取られて仕事を失敗しないための対策であったと言われている。
鉄の神 金屋子神社に祀られた女神像(所蔵・金屋子神社)
砂鉄、木炭、釜土から生み出されるたたらは神秘性を持ち、神として崇められそして人々の拠り所となった金屋子神社。私たち日本人が古来より発展してきた源とも言えるたたら製鉄の奥深さを肌で感じる。
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金屋子神社
交通:安来ICより車で40分。安来駅より車で45分
イエローバス・広瀬=西比田線「西比田車庫」下車徒歩20分
戦国ロマンあふれる「さぎの湯温泉」
さぎの湯荘外観
戦国時代には、月山富田城を本拠としていた尼子氏の「御殿湯」として栄えたという、静かな温泉地「さぎの湯温泉」。その昔、白鷺が足の傷を癒したことから鷺の湯と名付けられた伝説が残る。古くは戦国戦士や、地域の人々の疲れを癒し愛されてきた。
貸切露天風呂「岩露(いわつゆ)」
庭園日本一で有名な足立美術館にほど近く、その良質な湯と庭園が自慢の老舗旅館「さぎの湯荘」では一晩中掛け流しの温泉、貸切の露天風呂でゆったりお肌しっとり美肌の湯を楽しめる。建物の中心には美しい日本庭園が広がり、廊下に飾られた個性豊かな山陰の調度品の数々に目を喜ばせてくれる。
良質な湯が自慢の掛け流しの露天風呂
料理は地元の食材を一品一品手をかけた山陰の伝統料理。優しい味で季節ごとの味覚を満喫できる。ゆったりとした山陰の素朴な安らぎを感じられる宿だ。
地元の食材をいかした山陰の伝統料理(写真はコースの一部)
泉質:含放射能ナトリウム・カルシウム・塩化物・硫酸塩泉
効能:外傷・疲労回復・神経疾患・婦人病・筋肉痛など
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さぎの湯荘
TEL:0854-28-6211
交通:JR安来駅よりバスで20分、さぎの湯温泉・足立美術館前下車、徒歩3分