3月になった。春めく陽気とともに、さまざまな場所、場面で何かが動き出す気配を感じたりもする。

　きょう1日、橿原市の大型商業施設「イオンモール橿原」に新エリアが誕生する。既存棟と合わせた売り場面積は約12万8千平方メートルで、西日本最大級になるという。

　県初登場をはじめグルメや健康、ペット関連など暮らしに寄り添う多彩な店がオープン予定。幅広い層に人気の「無印良品」の現在とこれからが一カ所で体感できる、世界最大の売り場面積の店舗も含まれる。

　各種イベントでの利用が予定される芝生広場や、ペット同伴可の場所もある。従来以上に広範な地域の市民の注目スポットともなりそうだ。

　近くの地区では県がスポーツのみならず音楽などの大型イベントにも対応するアリーナ建設を計画している。総合的な遊興空間として、県北部に偏りがちだった人流が中和エリアに向く可能性は十分ある。

　一つの出来事が引き金となり、好影響が周囲に広がっていくこともままある。商業施設の新たな動きが、県中和にとどまらず南和地域にもいい形で伝わる予感がする。(智)