今夏の参院選の県選挙区に日本維新の会が…
今夏の参院選の県選挙区に日本維新の会が新人候補の擁立を発表し、これまでに表明した自民党、国民民主党、参政党の4人となった。
野党第1党の立憲民主党や共産党なども人選を急いでいるとみられ、主要政党が激突する構図となりそうだ。その前に各地方選の消長が気になる。
各党が国政選挙並みと力を入れているのが東京都議選で、参院選を占う前哨戦と位置づける。昨年の衆院選で、与党が過半数割れしたため、政権交代さえも現実味を帯びている。
それには奈良を含む32の1人区での勝敗の行方が左右する。2007年には自民党がわずか6議席で完敗した。その後は20議席以上獲得して政権復帰している。
下野して野党になった自民党は「二度と野党になりたくない」という思いも強いが、政権党のおごりから、昨年の総選挙のように裏金問題で批判された。
それだけに衆院だけでなく参院議員も、今度の選挙で審判されるとの見方が有力だ。年が明けたからといって、なかったものにはならない。「政治とカネ」に対しては国民の目は厳しい。(治)