自宅が改修中のため、年末年始は奈良市に…
自宅が改修中のため、年末年始は奈良市に昨年オープンしたばかりの外資系ホテルに、普段は高齢者施設に入所している母、横浜に住む弟、甥と4人で泊まった。
外資系にもかかわらず、元旦のバイキング形式の朝食は「おせち」も少し含まれていて、白みそ関西風の雑煮や柿の葉寿司もあり、伝統の味が高齢の母を喜ばせた。
正月休みの楽しみはスポーツ観戦。今年が104回目の全国高校ラグビーや101回目の箱根駅伝をテレビやネット中継で見るのが恒例となっている。
100回を超える大会といっても、選手らは毎年変わるのでマンネリにならず、フレッシュで飽きない。最近の選手は根性一辺倒ではなく楽しそうな笑顔が多くなり、時代の変遷を感じさせる。
若い頃は「毎年同じことをするなんて退屈」と伝統行事などに反感を持っていたが、最近は続けることの難しさや大切さが身に染みるようになった。
今の世界情勢が証するように、世情に不安があると伝統は吹っ飛んでしまう。今年も良き伝統を継げるような平穏な年にしなければ。古都奈良で思った。(栄)