全国的な関心を集めていた東京都知事選は…
全国的な関心を集めていた東京都知事選は、現職の小池百合子氏が100万票以上もの大差で3選を果たし、底力を見せつけた。
当初は自民党の裏金問題などもあり、自民、公明の与党は推薦も出せず、支援の形を取った。政党隠しとも取れるが、これに対し、国会議員の職を辞した蓮舫氏はどうだったか。
4月の衆院補選などの勢いのまま、首都奪還を目指したが、2位どころか3位に沈み、2年前の参院選東京選挙区の、立憲、共産などの得票より50万票も減らしている。
与野党一騎打ちと位置づけながら、惨敗だったといえる。それだけに完全無所属で出馬した前安芸高田市長の石丸伸二氏の健闘ぶりが際立った。
これまでから、ネットを武器に発信を続けてきたが、資金も組織もない中で、蓮舫氏を大きく上回り、165万票以上も獲得し、2、3位連合なら小池氏を上回った。
政治屋の一掃をネットを通じて叫び続けた石丸氏に共感した多くの国民がいる。当選には届かなかったが、旧来型手法の政治が問われ、ネットで何かが動き出すことを予感させられた。(治)