イースト・ミーツ・ウエスト。まさに東洋…
関連ワード:
イースト・ミーツ・ウエスト。まさに東洋と西洋の文化の出会いではないか。奈良春日野国際フォーラムの能楽ホールで開かれたコンサートを聴いた感想だ。
音楽祭「ムジークフェストなら2024」の一環。奈良に拠点を置くジャパン・ナショナル・オーケストラのメンバーとドイツの名門オケ・ベルリン・フィルのオーボエ奏者が室内楽を披露した。
日本の古典芸能の舞台である能楽ホールで西洋クラシック音楽を演奏するのを初めて聴いたが、まったく違和感なく、むしろ魅力が加増されていたのではないだろうか。
日本の美術を愛して影響を受けたフランス人の作曲家ドビュッシーの曲は、鳴っている音だけでなく無音に意味がある点で、能の幽玄に通じる美を感じさせてくれた。
2月に亡くなった指揮者小沢征爾さんがかつて、「どこの国であっても、言葉は通じなくても、感動し理解し合えるのが音楽の素晴らしさ」というような意味の話をされていた。
古代、東西の文が交流したシルクロードの東の玄関口は奈良であったのを想起した。この地で音楽祭を開く意義は大きい。(栄)