県は2031年に県開催が内々定している…
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県は2031年に県開催が内々定している第85回国民スポーツ大会(国スポ)の会場地の第1次選定結果を発表した。バレーボールなど12競技の会場として県内8市の施設が選ばれた。
ただ、山下真知事就任後、競技場の整備計画が見直された陸上競技については見送られた。大会開催が県内で唯一可能なロートフィールド奈良を候補に奈良市と協議中という。
県外へ行くと痛感するのが、県のスポーツ施設の貧弱さ。他都道府県の立派な施設の中には、国スポの前身、国体の開催時に整備された施設も多い。
現在老朽化が目立つ県施設の多くも1984(昭和59)年のわかくさ国体開催時に整備。県スポーツは当時全国から来た指導者も含めて、同国体の「遺産」によって支えられてきたといえる。
施設整備には多額の資金を要し、開催後も維持費が必要で一歩間違えると「負の遺産」になりかねない。国スポに対する評価も変わり、多額の投資への是非に議論もあるだろう。
それでも県のスポーツ振興の在り方を考える貴重な機会に違いない。今後50年間を見据えたビジョンが必要だ。(法)