連日、ゆだるような暑さが続く。奈良地方…
連日、ゆだるような暑さが続く。奈良地方気象台によると、奈良市は29日、最高気温35.6度を観測し6日連続の猛暑日。28日には県内に今年初めて熱中症アラートも発令された。
猛暑は日本だけではない。欧州連合(EU)の気象情報機関「コペルニクス気候変動サービス」などによると、今月の世界の平均気温は観測史上最も高くなる見通しとなったという。
これまでの月平均記録で最も暑かったのは2019年7月の16.63度。しかし、今月は23日までの平均が既に16.95度に上っている。
もはや「異常気象」が常態化しているといえる。猛暑は地球温暖化が原因とされるが、国連のグテレス事務総長は「地球温暖化の時代は終わり、地球沸騰化の時代が到来した」と警告する。
二酸化炭素など世界の温室効果ガスの約8割は日本を含む先進20カ国・地域が排出。異常気象と地球温暖化の因果関係を否定する人もいるが、極端な都市化など私たちの営みが地球に影響を与えていることは間違いない。
きょう30日も危険な暑さが続く見込み。これまでの常識にとらわれない対策が必要だ。(法)